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「日本的パーマカルチャー?」 [田舎生活]


(イノシシ解体中の一コマ)

 この1ヶ月の仕事を振り返ってみると・・・・。
鹿・猪の解体・出荷、鶏の解体・出荷、ドッグフード作り・営業・販売、と、肉に追われ続けながら、
合間を縫って我が家の増改築や、外注の日本家屋の床板の張替え、そして週末には山(狩猟)へ。
とにかくうちのスタッフ4名と共にしながらも休日返上の忙しさが続いた。

 鹿については、狩猟で獲れるもののほかに檻などで獲れた物も、猟友会のメンバーが持ち込んでくる。もはや田歌舎は解体業者状態になってしまった。鶏の注文も増えてきたせいで、ほぼ毎日のように何かしら肉が捌かれている。
 研修生たちも今では立派にスタッフとして機能しており、今では全員が鶏を捌き、鹿を解体する。
持て余しがちな鹿肉を徹底的に使う事が出来るのは田歌舎ならではのライフスタイルだ。


(古い日本家屋の床の張替え。研修生たちが奮闘中)

 今週は同じ集落の日本家屋の床の張替えをした。工務店「田歌舎」としては外注の仕事は基本的に閉業しているが、近所付き合いの中で草刈や雪かき、雪囲いなどを手伝って上げるような感覚で今回は引き受けた。だけど古い建物は狂いも多く、2日程度の仕事かと思っていたら、たっぷり1週間かかってしまった。僕自身が忙しくて段取り程度行っては研修生達に任していたのだけど、研修生達は大いに苦しみながら頑張っていたようで、ようやく昨日僕が仕上げにかかって終了した。
 
 大工に手間取っているうちに、鹿や鶏の注文は絶え間なくやって来るし、さらに裏山の杉の伐採も始まり、この2週間近くスタッフ全員に息つく暇も無かったかもしれない。田歌舎にはめずらしい残業もやったよな。当然、日の暮れからは「酔拳」だけど。


(なめこ採りの一コマ、3年前のほだ木からはようやくたくさんのキノコが収穫できる)

 それでも夕暮れには薪ストーブで暖を取りながら鹿や猪を突っつきながら「チクッ」と皆でやる時間に癒される。近所の人から大工として当てにしてくれたり、解体屋として当てにしてくれて猟師仲間から獣が集まって来る。それによって僕らの仕事として成立する仕組みは、実は日本の古典的な生活のあり方に近いのではないかとも思える節もあるし、人があってこその田舎暮らしという実感も感じながら、実のところは多少振り回されつつも「いい生活やな」という心地がする。

 また週末には「藤原どうや~~~~!」と実猟にお呼びがかかり、忙しい合間を縫って山に上がっては「パーーーーン」とやって鹿を引っ張ってくる。そうしている間にスタッフ達は野菜や木や肉と格闘している。

 そうして忙しい近頃の夕方には床の張替えから生まれた釘だらけの廃材が無駄になることは無く、休憩室をあっためながら私たちを癒してくれる。こういうのはあるいは日本的なパーマカルチャーとは言えないだろうか。


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