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「東北旅行」 [田舎生活]


(いよいよ薪ストーブの季節、薪は杉の間伐材で十分)
 先日とある会の集会があって芦生自然学校のスタッフ総出で東北に行ってきた。
「山、またぎ、雪」のイメージで美山以上にさぞ険しい山並みが続いているのだろうと想像していたが、
実際には秋田、宮城、岩手、山形ともなんとも広々と平野、田畑が続き、周囲の山並みといへば樹海、高原といったなだらかな地形で、美山のような山間地は遠くに見える山並みの中へ入り込まない限りありえないような状況で、全く想像を裏切られてしまった。

 秋田の温泉宿、岩手県の安比高原、宮城県のくりこま高原で宿泊をしたが、広大な美しい原野に点在するホテルや温泉宿は雄大であったり情緒を感じたりもしたが、逆にうら寂しさを感じる気もした。
「なるほど、東北の寂しげなイメージというのは狭い山間、海辺の集落のイメージではなくて逆に広すぎる中にポツリと在るところから来ているのか。」と勝手に納得したりもした。秋だからまだ美しさの勝る部分もあるが、この景色が全面雪に包まれたらそりゃ~「おら東京さ行くだ」の世界だわね。
でも普段空の狭い谷あいの山村で暮らす僕らにとって、この広い東北の景色はまさに非日常で空の広い田舎の風景には、感じていないようでやはり感じているのか、山村の閉塞感から開放されて癒されるものがある。何よりもくりこま高原で見た星空の美しさは想像を絶していた。ふと、ほろ酔いで見上げた快晴の星空にはどうも雲がかかったように見えるものがあり、もしやと思ってメガネをかけてみるとやっぱり「天の川」。美山の星空もなかなかのものだと思っていたが、さすがにこれには到底及ばない。2分ほど見上げているうちに流れ星が3つ4つ流れた。流れ星も光の弱いうちから見えるせいか、願い事を考える余裕があるほど滞空時間が長い。(これは少し大げさかな)でも美山で見えるやつは瞬時に山並みに消えるので、「あ!!」以上のことは言う事も考える事も出来ないのだから、3秒もあれば結構な時間やで。

 「さすが東北!」のうれしかった事といえば、スーパー仕入れる地元食材(海鮮もの)がとにかく安く、素泊まり、自炊ででガッツリ海の幸をいただいた事。そして毎日温泉に入った事。そう美山では手に入れることの出来ないこの喜びを期待通りに味わう事が出来たのは何よりだった。
ズワイガニ3匹3600円、ホタテ(小)一盛り350円、バイ貝一盛り350円、マグロ鎌500円、ヒラメ1匹2100円、イクラも安かったぞ・・・・・・・。

 そうして非日常の4日間を「研修旅行」と題し、十分に満喫して再び谷あいの山村の日常へ帰ってきた。

 あくる朝、田歌舎からの快晴の朝の景色はすばらしく、山と谷と空の融合した潤いのあるものだった。
「いやいや、この景色もなかなかのもんじゃ~ないか。」
留守中の畑の様子を確認する事からまた日常の1日がスタートした。


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