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「秋の野の収穫」 [田舎生活]


(昨年の天然マイタケ) 
 収穫の秋がやってきた。
お米や、野菜はともかくとして、山の幸の収穫は、山村の生活のなかではとても楽しい瞬間だ。
 9月の中ごろには「みょうが採り」があります。
みょうがには夏に出る夏みょうがと、この頃に出る秋みょうがとがあるのだけど、野生のものは全てこの頃に出てくる。
我が家では酢漬けにしたものを、和食材としてお寿司や、さしみのツマとして使ったり、また洋食材のピクルスとして様々な形で食卓、
またはお店の食材として登場するので、とても重宝してしている。
この秋には小一時間で30キロの米袋に半分ほども収穫した。1年中この時期に収穫したものでまかなっている。

 今年は「栃の実拾い」にも行ってきた。
今年は初めてもち米を作ったので、是非「栃餅作り」に挑戦しようと思い、行ってきた。
今年は実が生り年ではなかったようで、収穫は苦戦したが、まあチャレンジするには十分量だろう。
砂糖醤油をちょいとつけて食べるのが美味い。
ところで、このときにはついでに犬と鉄砲を連れて行ったところ、「アナグマ」が取れてしまった。
初めての獲物なので、いかがなものかと思ったが、よい脂が乗っており、焼き風の鍋にして食ったところ、
癖も臭みも無くなかなかすばらしい肉質だった。
狙って獲る獣ではないので、ありがたい副産物だった。
 
 さてさて・・・、次には「マイタケ採り」が待っている。
9月下旬ごろから早いものは出てくるのだけど、10月中の間はチャンスがある。
今年は1度誘われた時に行けなかったので、去年見つけたポイントもあるので近々行かなくてはと思っている。一応、頂き物ではあるが今年の天然物には当たる事が出来た。「マイタケ」は折角見つけても、まだ若くて小さかったり、又、大きくても「ヒネ」てしまって(古くなって)虫だらけでどうにもならなかったり、ただでさえ見つけるのが難しいのに、出る時期も一定ではないのでなかなか厄介な代物ではある。ただ、旬(食い頃)のものを見つけた日にゃ~、そりゃ嬉しいわけだ。ちなみに、傘の色が薄茶色のものから真っ黒のものまでの個体差があるのだけど、真っ黒の奴が味が濃厚でスーパーの売り物とは比べ物にならない味わいがある。
 
 で、お次は「マッタケ」(マツタケ)だ。
これについては美味いに決まっているのだけど、この地域の松山は時期初めに全て競売で高値で競り落とされるので、うっかり「他人様の山」に入ると大変な事になってしまう。ここいらでは「鮎」の事は「コイン」と例え、「マッタケ」は「小判」と例える。
川でコインを拾うくらいならまだ許されるが、小判を拝借してくるわけには行かない。そんな事で、「山持ち」の方に誘ってもらって良い思いを出来る事が1度有るか無いか。
そんな所だが、数年前に幼児の腕ほどもあるマッタケを数本拾った時のことは忘れられない。
ちなみに御味は、中国産やスーパーの安物と一緒にしてはいけない。
 
 まあ、まだいろいろあるけど最後に庶民的な物をお一つ紹介。
山芋の実の「むかご拾い」だ。
むかごも我が家では「むかごご飯」として和食で楽しむ事のほかに、商品のパンの材料としても重宝している。
くるみやナッツを混ぜるように、むかごを混ぜて焼いたパンにはほんのりと香りと甘みがつき、生地のしっとり感も増す。なかなか絶品である。まあ、当然作るのは嫁の方なので、難しい事は俺にはわからないが、嫁さんの腕が良いからきっとそうなるのだろう。
むかごはどの地方にも日当たりの良い藪を探せば、簡単に見つかるし、ちょっとした小道具を用意すれば、高い所の実もとることが出来る。収穫はこれからだけど、簡単にたくさん採れるのでなかなか楽しい瞬間だ。バターでさっと炒めて酒のあてにしたり、かき揚げとして天ぷらで食べるのも美味い。

 秋の野山はトレッキングなどでも予期せぬ出会い、発見(当然食い物の事)も多く何かと楽しい。時間のゆとりも出来てきたことだし又、何かと繰り出したいものだ。


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