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「鮎釣り師と川下り」 [アウトドア]


 このタイトルで全てのわかる人はきっと川下りの人ですね。
そう、現代版「犬猿の仲」なのです。
 かつて、鮎釣りというものは、もっと良く釣れて、料理旅館などに高く売れて、実益のある、そしてちょっとギャンブル的な楽しい男らしい遊びであったそうな。その名残か、いまだにもの凄く高い釣具が流通し、時おり‘その筋の方’も河原に皆と同じ格好をして混じっているそうな。でも、現実はやっぱり温暖化、酸性雨などによる森林の衰退の影響を受けて、かつてのような機嫌の良い釣りは出来なくなっている。
 そこで、新しく川を楽しむ連中が現れた。川下りの連中だ。
彼らは、趣味と実益を兼ねる喜び以上に、シンプルに自然とスポーツを楽しめる‘富める世代’の人々だ。彼らの中にも多少、物獲りの気持ちに通じるものもあるので、基本的には譲歩の気持ちを持っている。そう願いたい。やっぱりそうじゃない奴もいるけど。
 ところが、前者の場合は事情が違う。
ごく稀に、心豊かに鮎と自然を堪能し、後者の出現に快く竿を上げてくれる人もいて、とても嬉しい気持ちになる。多くの場合はそうはならない。近頃の釣れていない鮎師の多くはイライラしていて、「場所と時期を考えんかい!!」(・・・この時期って釣り師以外もみんな川に入りたいんすけど。)
「二度とここに来るな!!」(・・・え~~~、俺ここの一番そばに住んでるんですけど~~~おっさんどこから来たん??)
「わしら金払てるねんぞ!!お前ら払とるんか!!」(・・・え~~~俺はおっさんから金もろてへんけど~~~俺誰に金払ったらええん?)と、遠慮がちに通過しても実際どやされる、いやどやされた。
( )内のように、心のなかで思いつつも、実は俺自身、超!物獲りの気持ちもわかる人なので、しゃあないな~とも思いつつ・・・・。
 たしかに鮎釣りも大切な文化であると思う。でも新しい文化(川下り自体は新くない)を受け入れることも大切。流域全域を鮎釣りだけのものにする理由など一つも無い。
 現在の日本中の老若男女に、鮎釣りと川下りどっちがしたいか聞いてごらん。いろんな川で川下りが出来ることを知らなかっただけなのだ。出来ると知ったならばやりたい人はたくさんいる。
 そろそろ、漁協や鮎を愛する方からの抗議などを頂いて、それから謙虚にルール作りについての話し合いの場が出来れば、と考えている。                                 2005/08/03
田歌舎のホームページは http://www.tautasya.com こちら。


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ken

分かります、分かります!
川下りしている時に釣り師に出会ってしまった時には、引き返して、上流に漕ぎ上がって行きたい気分になります。私は、川の釣り師が嫌いで、海に転向しました。
川というものは、現代においては、あまりにも細くて脆弱な存在です。カヌーに石を投げる釣り師達! その怒りの矛先は、カヌーイストではなく、川を破壊する土建屋、国土交通省、政治家に向けるべき。そして、豊かな川を取り戻すため、自分に何ができるか考えるべき。
by ken (2005-08-05 20:36) 

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