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「山里で暮らす」 [アウトドア]


(子供達とラフティングの途中、淵で遊ぶ)
 美山に来て10年。田歌に移って早3年が経った。

 田歌に移ってからのこの3年、雇われ仕事や、吉野川でのラフティングガイドからほぼ足を洗い、また仲間たちの楽しそうな遊びのお誘いの多くも断りながら、田歌舎のスタートに向けての準備に邁進、そして開業に漕ぎ着けて来た。そうした多忙な3年間ではあったのだけど、遊び、楽しみのない窮屈な生活を送っていたわけではなくて、遠方へ行けない代わりに逆に美山の自然にはより向き合うことになった。

 猟師としてはようやく鉄砲を持ち、周辺の山々の道無き道を行き尽くし、ガイドで案内したいなと思うような知られざるすばらしい美しいスポットをたくさん発見することができた。また子ども達との遊びの中で目線を合わせることによって小魚捕りの楽しさを知り、さらにはその美味しさを知り、子ども達を楽しませる術をさらに学ぶ事が出来た。また地元の人たちともより親交が深くなってきたおかげで、昔ながらの物獲りの術を教わり、自身初の天然うなぎを捕り、また先日は念願の天然マイタケも見つけることが出来た。
 
 こうやって文章にしてみると、まるでいつも遊びまわっているように思われそうだけど、決してそうじゃない。雇われる事を辞め、田歌に腰を落ち着けて暮らしていると、朝の散歩で山菜やカニを捕り、、仕事の合間の子供との遊びの中で小魚を捕り、狩猟の最中、あるいはガイド中にきのこを見つけ、夕暮れの食事前にうなぎの仕掛けを掛ける。そう、ほんのわずかな時間の中で出来る事ばかりなのだ。それが制約の少ない、自由な時間で仕事するようになって初めて、思い立った時に、ちょっとしたタイミングを逃すことなくできるようになった。

 ようやく経済的にもめどがついてきた今日この頃、まだまだ先はあるけれど、自分たちの描いてきた生活に本当に近づいてきたなあと実感している。一日頑張って働いた夕暮れ時、庭先のガーデンベンチに座って、庭の畑や対岸の山を見渡してを焼酎をちくっとやる時、幸せやなーとしみじみ感じる・・・・。そんな日がたまにある。
                                     2005/10/04


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