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 「生き物が好き」 [雑感・日常]

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(ノゴマという野鳥。スタッフの家に迷い込んできたところを捕獲。もちろんすぐに逃がしました。)

 近頃本当に多忙だ。田歌舎のいろんな取り組みが、他の団体や、行政や、地域の
人々や、いろんな人やネットワークに繋がってきて、そんな中で生み出される色々
なすばらしい活動には、予想以上に膨大な事務やミーティングが生まれてくる。た
った今はそんな新しい広がりが楽しくて、都会への出張やパソコンを前にする仕事
にも、自分でも意外なほど楽しさを感じながら立ち向かってもいる。
 いろんな取り組みや計画が頭の中に溢れていて、田歌舎の労働がおざなりになり
そうな中だけど、4年目を迎えるスタッフたちは各部門のリーダーとなって田歌舎
のいろんな営みを、あたらしい研修生たちとも協力しながら着実に進めてくれてい
る。アイガモ農法、山菜園、しいたけ栽培、自然農法などさらに規模が大きくなっ
た田畑。今年から始める新しい取り組みも含めて全て順調に進んでいる。そして団
体参加が増えてきた田歌舎のアウトドア体験や宿泊、ますます活発になってきた自
然学校の活動などにも、それぞれが責任をもって多くの参加者にむけて素敵な時間
を作ってくれている。

 そんな多忙な田歌舎のなかで、あまりにも多くのことを考え、対応しなくてはな
らない立場になってしまい、正直イライラしたり焦ったりすることも多い日々にも
なったけど、ちょっと息詰まるときに僕がかつてと変わらず求めているのは生き物
との触れ合いだな。と、近頃改めて思ったので文章にしてみようと思う。

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(今年からはじめたアイガモ農法のカモたち。かわいいが秋には食卓へ。)

 春先は猟犬たちの前を通るたびに日課のように首のまわりのダニ獲りをしていた。
たった今は毛換えの時期だから、1日に何回も犬の毛をむしりに行く。そしてちょ
っと小休止の時には来たばかりのアイガモの様子が見たくなり、日々成長し、生意
気に泳いでいる姿に心癒される。庭の用水槽には子どもと釣った魚が数匹泳いでい
て、たまに覗き見をして変わらず元気な様子を見るとなんとなく嬉しい気持ちがす
る。そしてツバメ御殿と化した田歌舎には数十羽のツバメたちが軒下を行き交うが、
糞のことが気になる以上に、彼らの営みが垣間見えることが楽しい。

 田んぼに泳ぐオシドリのツガイ。時々ピックイーと鳴きながら頭上を旋回するサ
シバ(鷹の仲間)。さくらんぼを狙うヒヨドリとの戦い。鹿肉を狙うテンの捕獲。
近所の人からは罠に掛かったアナグマの始末をお願いされてみたり。
 
 住民から要請を受けて行くサルの駆除。ゆとりのある朝や夕方にする鹿やイノシ
シの狩猟。トレッキング中に見かけるヤマメ。倉庫を行き交うチュー吉(ねずみ)。
スタッフの家に迷い込んで捕獲したノゴマという名のきれいな野鳥。

 あ、蛇も何故だか妙に好き。見つけたら捕まえなくては気が済まない。シマヘビ、
アオダイショウ、ヤマカガシ、そしてガイド中にはマムシを捕獲。いつもは手に取
るだけで幸せで、すぐに逃がしてやるのだけど、この時のマムシは後日、みんなで
食いました。(スタッフに初体験させてやろうと思ってね)

 他には、トレッキング中に出合ったリスが目の前で木から木へジャンプ。久々に
出合った川ネズミは渓流の浅瀬を、すぐ足元を、慌ててほにょほにょと体をねじら
せながら潜水。様々な夏鳥たちの到来と目撃。

 あ~~~。最近だけでも色々あるものだな。

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(ヤギのメメオ♂。田んぼの周辺の雑草を食べてもらおうと飼い始めました。やっぱり乳がほしいので来年は♀も飼います)

 駆除したり、捕獲して食ってしまうことは今回は置いといて・・・、
いまだに夜道で鹿に遭遇するだけでも嬉しい気持ちになり、どんな生き物でも見る
だけでも嬉しい。珍しい野鳥を見かけると車の速度は落ちて余所見をする。歩いて
いる時は足は止まる。触れるのも嬉しい。ヒキガエルも見つけたときは必ず手にと
ってしまう。ねずみですら流石に放置は出来ないので、先日駆除をしたけれど、事
務室の脇をシャカシャカッ、チョコチョコッ、と走る姿は愛らしく感じてしまう。

 今書いたこと全部、この4月と5月のこと。
そして忙しい最中でも、アカショウビンの到来が遅く、田歌舎ではまだ鳴き声が聞
こえて来ないことが日々気にかかる。

 他にももっといろんな出会いがあったけど書ききれない。

 いつでもそんな生き物たちの出会いを知らぬ間に探している。
 いまだに僕の頭の中は生き物のことでいっぱいだ。
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「自然は誰のもの?」 [雑感・日常]

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(12月30日に2頭獲れました。年末ジャンボイノシシ 17貫(写真:生体約70キロ)と15貫)

 年末からお正月にかけて宴会続き。
いっちょ前にも中年になってきたせいで、何かしら宴会の席が多く、海の幸、山の
幸、とにかくご馳走の連続だったが、何が美味いんだか不味いんだかあまりにも続
くと訳が解らなくなってくる。正月も終わりようやく日常に戻って食べた、普通の
朝ごはんがほっとして格別に美味しかった。
 この時期の一番美味しい家庭の味はニシン漬け。丸大根と身欠きニシンをたくさ
んの麹で漬ける漬け物で、何よりのご馳走だ。ご馳走は質素なメニューに「+一品」
くらいがちょうどいいなと、そう思う。

 さてさて、昨年は「自然は誰のもの?」「正しいルールは?」というようなこと
をいろんな場面で問われたり、考えさせられることが多くあった。だから自分なり
の考えを今回は書いてみることにした。
ちょっと他人に批判的なことも書かなくてはならないのが気に入らないが・・・。


 私たち田歌舎スタッフは、たった今は毎日のように狩猟に出かけ、鹿やイノシシ
などを当たり前のように森から頂いている。春には、自分の土地以外からも山菜を
採り、夏ごろには川から魚を捕り、秋には木の実やキノコを頂いている。そうやっ
て森から恵みをずっと頂きたいから、周辺の森の状況や変化を知ろうと努力もする
し、出来るだけバランスを崩さないように、そして決して絶やさないように、傲慢
にならないように考えながら採取をしている。そして家の周辺では自分の土地も、
借りてる土地も、そして自分の土地に隣接する川原であっても五目拾い(掃除)や
雑草を引きながら山菜が育ちやすいように環境作りをすることで、出来るだけ他所
を荒らさず、自分の「飯場」だけでおおよその山菜を間に合わせるように努力をし
ている。

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(31日大晦日に朝から皮むきの大仕事。二人がかりで夕方5時過ぎまでかかった。)

 大変な草刈りの作業をしながらも、蕗の多いところは刈り残して守っているから
春には去年より少し多い目にふきのとうが顔を出すと嬉しくて、半分ほど採って後
は誰かに採られないことを祈っている。自生するミョウガだけど、それ以外の雑草
をスタッフたちと一生懸命草引きをし、大きな石などを取り除いて、やっとミョウ
ガ畑のようにきれいに生えそろう様になったから、他所を荒らしに行かなくても良
いなと喜んでいた。同じようにミツバやセリやウワバミソウなども育ちやすいよう
に手入れをしたところからたくさん生えてくるとむっちゃ嬉しくて、だけど、それ
と同時に誰かに採取されないか心配しなくてはならない。

 だから他所から来た人が我が家の近くで勝手に田んぼの畦を歩いているだけで気
になるし、川原であってもビニール袋を片手にうろうろしているだけでうっとおし
いと思う。

 他所からやってくる多くの人は、勝手に育つ森の恵みは自分たちも自由に享受で
きるものであるべきだと考える人が多い。そして森の中や川原はもちろん、田んぼ
の畦さえも出入りするのは自由だろうと考えている人もいるし、またそうあってほ
しいと考えている人は多いのではないだろうか。

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(とても脂が乗ってました。この後全身の骨を抜いて肉だけにして地元の旅館へ卸してようやく今年の業務終了!)


 田歌舎ではツアーなどを通して森の恵みを少しだけ採取をし、ランチのスープな
どに入れて試食をしてもらうことで、その喜びや美味しさに触れてもらうことを得
意にしている。そして多くの森の恵みが環境の悪化の中で安泰で無いことは必ず伝
え、自分が守っている節度についても話すようにしている。

 自然を守ることを実践する人になるためには、本気で守りたいと思う心が生まれ
なくてはならない。本気で、そして正しくそう思うためには紙や言葉の理屈だけで
はなく、採れた!美味しい!もっと食べたい!というような実体験が必要なのは言
うまでもない。

 若い世代の人たちは採取の喜びを知ってもあまり乱獲をしない。きっと漠然とで
はあるが幼少の頃より自然は守らなくてはならないという考えが浸透しているから
だろう。そして幼少より貧して育っていないので「むさぼり採る」ような貪欲さを
持合わせていなのだろう。
 だから、田歌舎では若い世代の人に採取する喜びをこれからも伝えて行こうと思
うし、その結果、新しい乱獲者ではなくて、森の恵みがある環境を心から守りたい
と思ってくれる人を増やしていけると思っている。

 都会からやってくる中高年の方々へ言いたい。
あなたたちはもう十分に森の恵みを享受してきたではないか。
そしてもう十二分に自然を痛めつけてきたではないか。
しかも育てることを忘れ去って・・・・。
 だから残り少ない森の恵みを次の世代へ繋いでいくために、これ以上乱獲をする
のは遠慮いただきたい。自然は皆の物だと言うのなら、次の世代から自然を奪い、
私たちくらいなら大丈夫と思って森の恵みをビニール袋一杯に「むさぼり採る」こ
とは絶対に間違っている。

 「あなたたちが思う以上に森も里も枯渇している。」 
 
 「あなたたちがむさぼり採る姿はもう見たくない。」

 喜びを知って、だからこそ森のことをもっと知って、その上で守りたい人たちが
増えたら。そんな仲間たちと共に今の日本の自然に適したルールというか「正しい
付き合い方」を提唱して、世の中へどんどん発信していけたらいいんじゃないかな。
 
 そんな風に思った。
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「予定はあくまで予定です!?」 [雑感・日常]

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(夏休み直前:宿泊棟の階段を作成中)

 僕は「有言実行」タイプの人間だと思うが、少ししゃべりすぎなところがあり、
言うほどには、何もかもは実行できないし、「有言」から「実行」が完了するまで
にはいつも思った以上に時間がかかって仕方がない。
 頭に浮かんだことはやる前からすぐに人にしゃべってしまうし、ゆとりのあるよ
うにと見込んで立てる計画は常に時間不足で遅れていき、「もうすぐです。」とい
ってからも先の長いこと長いこと・・・。始めにしゃべっておかなければもっとゆ
っくりペースでやれるだろうにと思うのだが、どうもそうして自分の尻に火をつけ
ないと動けない性質みたいだ。
 
 僕に接したことのある多くの仲間たち、あるいはお客様もいろんな局面で僕のそ
ういった癖に思い当たる節がある人も多いだろう。まったく引っ掻き回してごめん
なさい。三つ子の魂というやつで、いかに経験を積んで思慮深くもなってるはずな
のに、なかなか変わらない僕の性質だ。でも、予定通りに行かなくてもやると決め
たことはなんとしてもやり遂げなくては気が済まない。時には予定より3年おそく
なったって構わない。出来ると思ったことをあきらめないのも僕の癖だと思ってい
る。

 そんな言い訳を書き並べて、今心にある実行すべき事柄といえば・・・・。

 新棟をテーブルや椅子などの家具までもこだわりをもって納得いくところまで完
成させること。たぶん将来にこれ以上大きな建物を建てることはないだろうし、こ
れからうんと沢山の人たちが利用してくれる建物だから、僕なりの最高傑作にしな
くてはならないと思っている。大工仕事は本当に面倒なことの積み重ねだけど、出
来上がったものに対する喜びは手を掛けた分だけやはり大きいものだ。

 今年新たにチャレンジした野菜にレンコンとコンニャクがあるのだけど、レンコ
ンは時間不足もあって中途半端なことをしてしまった。でも勿論くじけるどころか
来年こそちゃんと準備して成功させなければならない。レンコンは大好きなのだけ
ど値段が高くてめったには買えない。いっぱい食いたい。だからなんとしても作っ
てやる。コンニャクのほうは何とか育ってくれているので、わずかながらではある
けれど、この秋にはコンニャク(食品)作りと自家製コンニャクが楽めそうだ。で
も収穫の多くは来年の種芋として保存して倍増させるから、「食~べ放~題♪」が
出来るのは数年先だろう。 

 そしてエコロジーな道具つくり。第一弾は自家製の太陽熱温水器を作って新棟の
脱衣場に水道、燃費0円の温水シャワーを設置するつもりだったのだけど、新棟自
体が完成していないのにどうにもなりませんでした。他には扇風機の後ろ側にペッ
トボトルを凍らせた物をおいて事務所にもクーラー設置、なんて試してみましたが
・・・。

 すっかり大工に時間がとられてしまい予定は未定になってしまったけど、まあ今
年出来なかったことは来年にしよう。来年出来なかったらまた次の年。

 ってな感じで・・・。
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「前世は山女魚(ヤマメ)!?」 [雑感・日常]


(ヤマメを手づかみ!!)
 田歌舎や自然学校のスタッフたちと雑談をしていて、「実のある話」のネタが尽きてきた時に、私は霊感があるだの、だれそれの占いが当たるだの、前世がどうのこうのなどといった「あの世関連」の話題に及ぶ事がある。
 
 この手の話は基本的に「くだらない」と却下する僕ではあるが、「自分自身で特段の理由や動機が分からないにも関わらず、無性に愛着や、こだわりがあったり、はじめから得意、また不得手であったりする事柄などが前世に関わっている」というようなことを聞くと僕にも思い当たる節があるなと思うことがある。

 まあ前世では何者だったのかまでは分からないが僕の場合、「きれいな水」がキーワードになっている事は疑いようが無い。

 僕のアウトドアのキャリアを考えた時、激流でのラフティングガイドが大きなウェイトを占めているのだけど、ラフティングガイドになるも前には渓流魚(その中でも何故かアマゴでもイワナではなくてヤマメ)に憧れて、美山町での田舎暮らしがスタートしたのだ。
また、一時期、登山にもはまっていたが、やっぱり一番好きなルートは、シャワークライミング(当時は沢登りという言葉がスタンダードだった)から頂上を目指すルートだった。高瀬川から水又渓谷を上り詰めて、急峻な北鎌尾根を経て、槍ヶ岳に登った4泊5日の経験が今迄の登山暦の中でも一番いい思い出になっている。そうして現在、水のある様々ところで、様々な道具を使い、様々な遊びを案内するのが僕の仕事になっている。

 日常生活に於いても水にはやけに執着心というか愛着がある。
我が家の水は山中の湧き水を400m引いてきてでている。約1ヶ月間、仲間数名とともに山の斜面に道を作り、パイプを埋めて作った自家水道だ。一切濁ることは無く、また枯れる事も無く、水槽には常に大量の水が流れ込んでいる。そして家の周囲の溝には渓流から引き込まれた田んぼの用水が通っており、足元には常に清流が流れている。
さらに、西側徒歩30秒でにヤマメの棲む渓流(五波谷)があり、南側徒歩1分で清流美山川の本流が流れている。

 そんな恵まれた環境の中で、水槽や用水では野菜や道具を便利に洗ったり、谷では狩猟で獲れた鹿やイノシシを漬けておいたり、あるいは子供たちとヤマンダ(アブラハエ)やヤマメを釣ったり、本流ではうなぎやイダ(大ウグイ:「あらい」にするととても美味い))を突いたり、夏には汗を流しに本流で日々水浴びをする。

 どんなに激流でのラフティングにはまり込んでいても、ささやかな清い流れの愛着を失う事はなく、水槽に泳ぐヤマンダやドジョウを眺めているだけで幸せな気分になれる。また、今ではめったに渓流釣りをしなくなったけれど、ツアー中なんかに手づかみで捕れるたった一匹のヤマメとの出会いにはかつてと変わらず胸が躍る気分がする。


(このヤマメは大きかった!!)

 自給自足的な生活を送り、採集を好み、とにかく食べ物、食べる事が好きな自分ではあるが、以外にも猟欲は少ない部分がある。乱獲気味に山菜や渓流魚を捕った経験もあるにはあるが、基本的には「獲る」ということよりも「近くに有る」ということに喜びを感じるようだ。山菜も旬を楽しむ程度採り、食すが、それらが山野に繁栄している姿を見ているのが嬉しいし、趣味にしているフライフィッシングにしても、愛着あるヤマメが2・3匹も釣れれば満たされてしまい、そこにヤマメが居るということで、安心する思いがする。
 実の所、鹿、イノシシ猟でもそういう(猟欲の少ない)部分もある。ただ狩猟は経済的に仕事にしているし、鹿害の観点からも狩猟の必要があるので、「獲らなければ、売らなければ」という思いで、頑張っているのだが・・・・。
そんなこんなで僕の場合、猟欲が少ないからか、ただセンスが無いからだか分からないが、下手ではないけれど、いろいろな「もの捕り」(狩猟・採集)についてはいわゆる「達人」にはなれないでいる。

 「獲物(えもの)」は何でも嬉しいもので、美山に来てからというもの、ありとあらゆる山の幸、獲物と出会ってきた。可愛い動物達を問答無用で殺戮する僕ではあるが、なぜか「山女魚(ヤマメ)」に対してのいとおしいような特別の感情が変わることはない。自分でも不思議に思う。

 ただ、しっかりヤマメを美味しく頂いて(食べて)いるところを見ると前世が「山女魚(ヤマメ)」だったわけではないだろうが。


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「わ・た・しの成長」 [雑感・日常]


(自然学校の田植えのイベントにて、子供たちと研修生たち)
たぶん、こんな内容は文章としてあまり公開するべき事でも無いんだろうなと思う、が、
今月の文章を考えるに当たって、他にフレッシュな楽しく書けそうな事が浮かばないのと、
こういうことを書いてしまうのもある意味「僕らしい」かなとも思い書く事にしよう。

 昨年秋頃から、K君をアルバイトとして雇いだし、そのまま研修生として迎え入れ、
春から更に3名が研修生として加わり4名の研修生(スタッフ)体制になった。
当然、彼らは田舎暮らしに於いて多くのことを知らず、田歌舎の仕事を進めるに当たっても
とにかくあらゆることを教えることから始まる。
(10年前の自分もまさに何にも知らないボンボンの青年だった。そう自分はボンボンだと気付いた時から成長が始ったように思う)

場合によっては叱る事も多く、また、色々な器具、道具を壊したりして損失を出してしまうことも多い。
(僕自身も叱られるのが得意なタイプだったし、色々他人の物を壊して覚えてきたなあ~と思い出される。
そんな事を思うと大事な軽トラを谷に落とされるわ、サイドブレーキ引きっぱなしでベアリングいかれるわ、
野郎は怪我をしなかっただけでも良しとせねばならんのか~~!、と、そのような厳しいジレンマ(経済状況)も感じながら)

でも、その半面1人で事を進める事を考えてみると出来る事はとても多く、色んなところで戦力にもなり、
以前よりも速いスピードで物事が進みつつある。
(やっぱり人がいるだけで励みにもなるし、何だかんだ言っても下働きから多くのことを学んでもらうのだが、
それらを自分でしなくて良くなって楽になった部分はデカイ)

彼らもおおよそ2ヶ月以上がたって、田歌舎という仕事場のあり方、また、そこでの自分のあり方、
さらには僕という「曲者」との付き合い方や、周囲の「難しいおっさん達」との付き合い方も見えてきた所だろう。
客観的には出だしの頃には不安の多い表情を見せていた彼らも、最近では充実感を持って過ごしているように見えていて、
その点では僕としても彼らとしても一壁越える事が出来た様でほっとしている。
(いきなり宿舎内で不和な関係が発生したりして、バカヤローこんなわずかな期間で他人のことうだうだ言ってる様なやつに
独立して田舎暮らしだとか優秀なガイドに成りたいだとか・・・、出来るかボケ!!!、と思ったものだが、
どうもその点でも一壁越えてくれたみたいだ。・・・まだわからんけど)

 さて僕の方はといえば、大きく日常のあり方が変わってきた。
まずは自分が体を動かす事以上に、彼らを動かすために頭を動かす時間が非常に重要となり、
肉体労働時間が非常に少ない今日この頃である。
(考えすぎで頭痛がしてきて、4年もやめてたタバコがすっかり始ってしもたやんけ)

それでも、彼ら同様、僕の方も彼らがいること自体に慣れてきて、自分のすべき事の焦点がようやくまとまりつつあり、
またその中で、出来るだけ体を使う仕事も多く出来るように日常を作っていけるようになってきた。

小さいながらも社長業をかじりつつある俺の頭脳は、確かに昨年と比較しても随分と成長している事が感じられる。
そう思うとまた先にも次のステップがあり、それを繰り返してもっと良くも悪くもなるわけだ。
(悪くなるのは俺の健康状況と夫婦の関係の事)

そう、悪くならないようにはもっともっと「わ・た・し」が成長せねばならないわけで・・・・・・。

とりあえず「暴飲暴食」を控える事にした。
あと、「暴言」を控えなあかんよな・・・。


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「春を迎えて」 [雑感・日常]


(今年の猟期もようやく終了!!有害獣駆除での成果の一こま)

雪国の暮らしの中では特に1年の始まりは春にあるような気がする。
地面が雪に覆われている冬の間は、雪が解けてからすることに思いを馳せながら、
さまざまな道具の手入れをしたり、わら細工のような内職をしたり・・・。
という昔ながらのスタイルもあれば、
僕のように狩猟、ガイドの合間を見ては来春に向けてのホームページの更新や、
パンフレット作りというような現代版??の冬の過ごし方もある。
でも春からの仕事の為の準備をするということでは今も昔も変わらない感覚かなと思う。

地面が現れてきてようやく仕事が始まる。
「さあ、何から始めよう。」
そんな感覚になるものだ。

そうして私たちの田歌舎はいま居る研修生に加えて、あと2名の研修生が決まりました。
彼らの力を借りながら宿泊棟(ティピー)とゲストハウスをそれぞれ一棟は建てようと思う。
農園も拡充して、レストランの食材、家族と研修生の食材はおよそ自給できるだろう。
さらに田んぼも白米、黒米、もち米と約4反でまかなっていけそうだ。

長い狩猟生活もようやく終え、ほっとすると同時にまたまた忙しい1年の始まりを感じる。
とくにスタッフを数名抱えて迎える初めての一年に、期待と同時に強く責任感を感じるけど、
躍進の年になるような予感を持ちながら、前向きに頑張ろうじゃないか。

「よ~~し!!」


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「米を食わして骨を裁つ!?」 [雑感・日常]


(黒米をバックに田歌の愉快な面々)
今年始めた試みで、小さな田んぼに黒米(古代米)を育てた。
せっかくなので、集落の子供たちを巻き込んで、手植えをして、手で刈り取った。
それを稲木干しにして、最終的には手で脱穀するのもいいなと思っていた。
“思っていた”のだが、先日稲木の様子がおかしいと思い見に行くと、獣に食われていた。
せっかく子供達と楽しみにしていたのに・・・・。

小さな田んぼで、100キロも無い収量のうちの半分以上食われた。
はじめは鹿の仕業と思い、やつらの米をしごいて食う姿を想像しては怒りに震えていたのだが、
今日、それらの後片付けと、草刈などの作業をしていたら、猪のくそがたくさん見つかった。

なるほど、どうも猪の仕業のようだ。

「見ていろよ。米の代償は体で払ってもらうからな。」

さっそく今日の夕方、誘いの撒き餌をしておいた。
脂の乗った初冬頃には、罠にかけてやろう。

黒米の代わりに猪肉の焼肉でも子ども達に食べさしてあげれたら、それもまた楽しい結末だ。
 


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ようやく雨が降りました [雑感・日常]


(田歌舎のサモサ、菜園のじゃが芋を使って、夏のメニュー)
毎年、何らかの異常気象に見舞われる日本列島。いや地球丸ごと。
この春美山町を含む関西北部では記録的な少雨が4月~6月の間続きました。
でも他地方では記録的な大雨を記録していますね。
「3分の1でも分けてくれたらいいのに、」なんて言っていたらようやく「おすそ分け」いただきました。
現在累計で、70mm近く田歌で降っています。
「おおよそ3分の1いただきましたね。もう十分ですからもう止んでください。」
と、誰にお願いすればよいのやら、まだまだ降り続ける様子です。
このまま記録的な大雨にならなければいいのですが。
湧水を引く田歌舎としては水のことは気になるところです。
                     2005/07/04  


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