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「ジョウビタキとかルリビタキとか」 [田舎生活]

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(ルリビタキの写真を撮りたいな。と思ってたらスタッフが雪の上からその羽らしきものを拾ってきました。オオルリのような派手さは無いけど、やっぱり奇麗だ。)

 先日からたびたびジョウビタキが軒下や建物の中に入ってくるようになった。冬
鳥としてロシアか樺太か、北の国からわたって来る鳥だが、10月も過ぎたころに
「ひー、ひー」という鳴き声を聞いて、「ああ、今年もやって来たんだなー。」と
庭木や裏山に目をやるとすぐにその姿を見つけることが出来る。雪がない時にもそ
んな警戒心の薄い鳥ではあるが、雪が降るとますます人や建物に近づいてくる。と
いうか、天気が悪いと安易に人の側に避難してくる鳥だ。昨冬には部屋に侵入した
ジョウビタキを網で捕獲し、しばらく籠に拉致(観察)してから放してやったのに、
次の日にはまた侵入してくる、といったこともあった。オレンジ色と白の斑紋が目
立ち、僕が大阪(枚方)に住んでいたころにも近くの里山でよく見かけたくらい冬
にはどこにでも見ることのできる奇麗な鳥だ。

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(我が家のジョウビタキくんです。毎日家の中へ入っています)

 雪の林道や山道を狩猟やツアーなどで進んでいると、時折、抜きつ抜かれつ、い
つまでも行く先についてくる鳥がいる。良く見ると羽や尾がほんのり瑠璃色(ブル
ー)をしたルリビタキという鳥だ。1年中美山に住んでいる留鳥で、雪のない時に
も道際の藪の中などで活動をしているのは見かけるが、冬以外にはそんな行動はし
ていないと思う。冬は色々刺激が少ないから、人をおちょくって遊んでいるつもり
なのだろうか。ひょっとしたら日頃は鹿やシシの周りにもまとわりついて遊んでい
るのかもしれないな。まあなにより白い雪の中なので、かれらのささやかな青色が
より鮮明に見えるのが嬉しい。

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(窓から外を眺める彼。なんでやねん!)

 そして冬になると決まって獣の解体のおこぼれを求めて集まってくるのは野鳥で
はカケス。カラスの仲間とは思えない、きれいなチェック柄のブルーの羽をもつ鳥
でハトよりも少し大きいくらいの鳥だけど、やっぱりカラスと同じ雑食のようで、
解体前の野外に並ぶ獣の肉をついばみに人影を忍んでやってくる。軒下で熟成させ
ている枝肉(骨付きの足丸ごととかの肉)が知らぬ間に齧られていたりしたときは、
たいていこいつらか、獣のテンやイタチの仕業だ。
 ところでカケスのことを田歌や芦生の人は「カシドリ」と呼び、昔はよく食べた
なんて話を聞いているので、一度は食ってみなあかんなと思っている。美しい鳥を
撃つのは気が引けるけどね。

 おこぼれに集まる獣と言えば大抵田歌舎にはテンがご用達だったのだけど、この
冬はイタチが来ているようだ。数日前の夜には雪に埋まりそうな事務所の窓際に現
れ、かわいらしい姿を長時間みせてくれていた。つい先日、自家消費用に干してい
た塩づけのシシ肉が朝になると半分に減っていたが、きっとこいつの仕業だ。あん
まりやりすぎると退治するから気を付けてね。と、言っておいた。

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(セグロセキレイ。昆虫食ということだけど、冬場は鹿肉で代用か?)

 洗い場に流れ出るちょっとした破片をついばみにセキレイもやってきている。セ
キレイはヤギの餌が置いてある倉庫にも出入りしているところをみると、床に散ら
かった糠や屑米なども狙っているのかな。

 ちょっとわからないのがヒヨドリ。この方はまあ、年中家の近辺で木の実や果樹
にちょっかいを出しているのだけど、雪の上に付く赤い血にも反応をしているよう
で近頃良く解体場の近くに来ている。血を食べているのか、または美味しい木の実
と同じ赤い色につい反応してしまう癖なのか? まあ他の時期よりもうんと近くで
見れるので、良く見ているとヒヨドリもかわいく見えてくる。

 野鳥たちが身近になる。今回そんな冬の一面を紹介してみようと思った。

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(こちらはヒヨドリ。軽トラから物色中。どうやら雑食らしくやっぱり肉片をついばんでいる様だ。)

 おまけだけど、最近あったホンマの話。
狩猟に向かっている車の中でスタッフからの電話が鳴った。
ス「ヤマドリ(キジの仲間)が家の窓ガラスを割って飛び込んできたんです~~。
  どうしよう~~。」

ホ「そんなもんまずヤマドリ捕まえんかいや」
 「食ってもええし、売ってもガラス代になるやんけ!」

ス「え~~、家の中で暴れまわったから窓を開けて逃がしてしまいました。」

ホ「あほかいな。割ったガラスなんかすぐに片付くやんけ。ヤマドリ捕まえな損
  やんけ。」

ス「・・・・・すいません。」

 後で聞いたらヤマドリは大窓をぶち破ってきたにもかかわらず無傷の様子だっ
たとのこと。

 今から思えば、余裕で捕まえられていたのにもったいないことをしてしまった
とのこと。

ス「ああ、わたしは狩猟民族ちゃうねんな~と思いました」

だとさ。

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朽木小川より

年に2回寄る朽木小川の榊です。
今日、寄りましたが、お店はお休みでした。
でも、安掛の道の駅?でスタッフの方とお話できました。
また、寄ります。
それと、TBしました。
by 朽木小川より (2011-05-02 20:54) 

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